外資系転職日記 – 2018年冬の陣

目次

はじめに

生きていると、様々な悲喜交交に出会います。そのうち、転職という分岐点が人生を全く異なる方向に導くこともあります。今回は、その急転直下の「転職」を通して体験したたくさんのこと、感じたことを、時間がたっぷりあったので残そうと思い、ブログ記事にいたしました。

先に結論を書きますと、長い冬の陣は終わり、無事転職を完了いたしました。このブログは、その冬の陣における転職活動をデータと共にブログ化した、20,000文字弱の記録になります。

外資系を未知の世界と感じている方々、いつか外資系に勤務したいと思っている方々、同じような状況で苦しんでいる方々、はたまた、現在転職活動中を頑張っていらっしゃる2019年新卒の方々にとって、こんな人もいるんだよとう参考程度かもしれませんが、少しでもお役に立てる読み物となれば幸いです。

自己紹介

Kenji Miyata、外資系勤務8年目です。

留学経験はおろか、パスポートも25歳まで所持しておらず、英語は国内で、本や映画を使って独学しました。江戸っ子の舌っ足らずな発音で、どっこい英語のスピーチをこなしたりしています。

職歴として、このブログのソーシャルリンクにLinkedInがありますが、一応こちらにも記載します。

前職では、ITをコアにして、IT・デジタルマーケティング・物流における業務改善、戦略コンサルティングを、これまでは、直近2職場で社長直轄勤務、社内IT管理、フィジカル/デジタルマーケティング、戦略コンサルティング、業務改善コンサルティング、事業企画、LANケーブル修理等、最下流から最上流までなんでもいたします。

経歴

MTV Networks Japan株式会社以降、外資系企業で働いています。直近の経歴としては以下になります。

  • Head of Global Operation Improvement Office – Pioneer DJ株式会社
  • Head of IT – フェンダーミュージック株式会社
  • Assistant Manager, Information System – MTV Networks Japan株式会社

図らずも音楽業界での連続となった経歴ですが、本人自体は業界へのこだわりはありませんでした。

転機 – 9ヶ月での退職決意

元を辿れば、2017年6月に転職しました。

期待に、希望に溢れていましたね。(トオイメ・・・)

そして、そこから180日間、つまりは半年間ほぼ休みなしという状況で働きました。ただし、転職を決定したのは、いわゆる燃え尽き症候群になったからではありません。

理由

転職してからたった9ヶ月での転職活動、不利になるのはわかっていました。悩み、踏みとどまることも考えました。しかしながら、それ以上に大きすぎる理由により、退職を躊躇うことはありませんでした。

私の場合、基本的にステップアップ、もしくはポジティブな理由による転職しかしないとしています。これまで、もちろんネガティブな理由で離れたこともありますが、それはどちらかというと刑事事件的な被害を受ける、人間的尊厳を侵される、もしくは、生活が脅かされることがある場合に限定されていました。

明示的にここに書くことはしませんが、今回転職を決意したのは、上記とは異なる理由で、初めてのことでした。しかしながら、外資系企業で働いた経験のある方にとっては、「よくあること」でもあるかと思います。

リスク

今回の転職は、想定通り非常にリスキーでした。要因は外的状況要因と内的状況要因に分かれます。

外的状況要因

12月〜2月というのは、外資系にとって最悪の時期です。クリスマスホリデーからのニューイヤーズ、経理年度終了と新年度未決の予算。故に雇用が出来ない状況になり、転職市場における雇用の機会が最小化されます。

内的状況要因

これまで書いた通り、たった9ヶ月という短期間での退職です。そして、私の過去の経歴上、9ヶ月での退職はこれが2度目です。となると、過去にどんな経歴があっても、書類上では非常に弱い人間となります。本人にはその気がなくとも、いわゆるジョブホッパーとして見られがちです。その理由は後述します。

転職活動開始

というわけで、2017年12月、在勤中から転職活動を開始しました。

有給休暇と代休消化で2ヶ月休むことが出来る予定でしたが、在職中に転職先を決めてから退職届を提出するわけではなく、見切り発車となる転職です。ソフトランディングを目指すのであれば、退職届を提出後、有給休暇と代休消化の2ヶ月間で決めなければいけないという、いわば背水の陣という思いが付きまといました。

転職条件

いわゆる、日本国内企業か、外資系企業かの選択において、特にこだわりはありませんでした。

ただし、条件として設定したのは以下です。

  1. ビジネス英語を使用できること
  2. これまでの経験をさらに活かせること
  3. ステップアップ、もしくは幅広い仕事が出来る環境であること

具体的な雇用条件は一切気にしないようにしました。「3. ステップアップ、もしくは幅広い仕事が出来る環境であること」という条件は、裏を返せばステップダウンは条件として受け入れない、ということでもありました。

情報入手先

これまでと同様、私が使ってきた外資系転職エージェントに連絡をしました。タイミングが悪い時期でも、きっと行けると信じていました。しかし、詳細は後述していますが、シングルポイントでの転職活動は機会を狭めることになっていたので、偏見なく出来るだけ多くの転職エージェントから機会を得られるようにすることにしました。

登録済み転職エージェントサービス

今回の転職活動まで、多数の有名お大手外資系転職エージェントに登録しています。追加と再度、以下サービスに登録しました。

今回、追加(再)登録した転職エージェントサービス

国内

マイナビエージェント

以前、石原さとみさんをイメージキャラクターに採用された際に、色々試してみたらUI/UXがよろしくなかったので、勢い余って退会してしまったんですよね。

でも今回、再登録することにしました。再登録時、石原さとみがおかえり〜!みたいなUIが出てきたら良かったのにな・・・。

外資系

リクルートエージェント

リクルートと聞くと、国内企業向けかと思うことが多くなりますが、実は外資系企業も対応しています。

リクナビNEXT

他にも、BizreachやGreenといった転職サイトにも登録しました。各転職サービスを実際使ってみて、色々思ったところがありますので、レビューまた別にブログを書こうかなと思っています。

メール数、転職紹介数と応募数、面接数一覧

まず先に、今回の転職が決定するまでの間にやりとりしたメール数、転職紹介案件数、応募数、面接数を表にすると以下のようになりました。

メール数転職紹介案件数応募数面接数
2017年12月8018181
2018年1月631094
2018年2月5721177
2018年3月13937345
2018年4月34119619114
2018年5月691405
合計74529626936

なお、転職紹介案件数には、後述する直接応募も含んでいます。

グラフにすると以下のようになります。

個人的にはこれだけでも有用なデータとなったので、さらに詳細な分析はここではしません。

転職活動状況

ここからは、毎月の状況を少しずつブレークダウンして書き残してみたいと思います。

2017年12月

  • メール数:80
  • 転職紹介案件数:18
  • 応募数:18
  • 面接数:1

まだ、会社に在職中でした。基本的に楽観的なので、きっとセーフランディングでスムーズに転職できるだろうと思っていました。そして、登録済みであり、かつこれまで積極的に助けてくれた転職エージェントのみに連絡をしていました。

最初の面接

12月初旬から、転職するかもしれないと連絡していたので、タイミングよく面接の打診を受けた会社がありました。条件としても一切妥協がなく、かつ楽しそうだなと思いました。そして面接、先方としても非常に認めてくれたと感じました。しかし、「実は、今日オファーレター出してしまったんだ。残念だよ。」という最後の言葉。認めてくれたのは、オファーレターを出したからこそのお世辞だったのだろうか、と思ってしまう内容となってしまいました。

退職届提出

とはいっても、退職の意思を示したのは2017年12月29日、年の瀬迫った2017年内最終営業日でした。これで、とりあえず正月はリラックスして過ごそうとは思いましたが、初回の面接を勝ち取れず、転職先が決まっていない状態での年の瀬、正月は、どこか気になっている状態で過ごすこととなりました。

2018年1月

  • メール数:63
  • 転職紹介案件数:10
  • 応募数:9
  • 面接数:4

有給休暇と代休消化を開始し、通勤から離れ始めた1月となりました。正月こそ少しリラックスした日々を送りましたが、有給休暇と代休消化の間にも多少の引き継ぎはあったりしました。

時間がある一方、転職市場の動きは非常に遅く、やはり年末年始の転職は不利ということを認識しました。無駄に過ごしてももったいない、ということと、たまたまタイミング的に重なり、1月・2月中はコンサルティングのお仕事を頂けることになりました。

コンサルティングのお仕事は自発的な作業が多いので、非常に良い時間の過ごし方になりました。それに対し、冬の寒さ真っ只中、毎日椅子に座って仕事探しや転職エージェントからの連絡を待ち続けるということは、心身共に負担になる受動的な作業の日々でした。

下旬になり、1月の進展を望むことはほぼ諦めました。そのため、気分を切り替えようと月末には台湾旅行へ行きましたが、どこかしたら転職の件は頭から離れない日々が続いていました。

2018年2月

  • メール総数:57
  • 転職紹介案件数:21
  • 応募数:17
  • 面接数:7

台湾旅行から帰ってきた2月1日、気分を切り替え、転職先を探しました。2月末には有給休暇と代休消化が終了してしまう、ソフトランディングを目指すのであれば、今月中に決めなければならない、と考えていました。

一方で、コンサルティングの仕事や、前々から自身で種を蒔いてきていた繋がりのうち、日本未上陸外資系企業から日本上陸のためのコンサルティングを受けることもありました。この経験はこれまでの自身にはなかった、新鮮な経験となりました。

しかしながら、焦る気持ちとは裏腹に、現実は簡単には転職活動は進みません。大寒波が襲ったり、天候が悪い日が続いたり、どんよりの日々が続きました。この時気がついたのは、人の行動は思った以上に天候に左右されるのだなということ。バイオリズムなのかわかりませんが、天候の良し悪しが連絡に比例していました。天気に合わせたデータを取っておけばよかったなと思ったのですが、時既に遅しでした。

停滞期

1月よりも若干転職エージェントからの紹介は増えたのですが、応募数に対して面接数は半分以下、そして一次面接を突破することが出来ない時期が続くことになりました。この時期、一次面接を突破しなかった理由としては、以下が多くありました。

  • 一次面接で、自身としてもポジションマッチしていない案件であると感じる
  • やはり、9ヶ月での前職を退職している無言の評価を感じる
  • 経歴説明や面接に関する戦略は全く考えないようにしていた

どちらかというと、転職市場の活性化を待つとともに原因究明はまだしていませんでした。次があるさ〜的な楽観視をしつつも、過ぎていく日々、誕生日を迎えたにも関わらずその日ですら転職どうにかしなければ、と考える日々になってきていました。

精神衛生対策

あまりにも転職エージェントからの連絡もなく、転職案件も少ない日々が続いていました。あまりにも暇なので、大好きな和菓子のブログを書き始めました。

いい女はこちらから行かないの、待つの。

と思い続けていたいところでしたが、ただただ寒さの中で時間を過ごすのは、精神的に向いていなかったので、有効利用する方法を見つけてよかったなと思いました。

2018年3月

  • メール総数:139
  • 転職紹介案件数:37
  • 応募数:34
  • 面接数:5

前職の雇用契約が終了し、気がつけばもう3月、ここから春はやってくる!と思うことにしました。と、3月1日から急な変化がありました。

働きたいと思った会社の面接

ここで決めてやる!決めたい!と思えるほど、働きたい会社での面接の機会を得ました。ここでやってしまったのは、大きなミスです。それは、ここでもまだ気がついていなかった後述する問題と、面接で主張しすぎたこと。英語では「Oversell」と言われる、いわゆる売り込みすぎをしてしまったことです。

普段は絶対しない行為です。ましてや過去の面接でもしたことはありませんでした。振り返ってみると、それだけここまでの3ヶ月が苦しいものであり、働くことを切望していたがゆえ、やりすぎてしまったのだなと反省しました。

それに加え、仕事を見つけなければという危機感と状況は、平常心をこれほどにも狂わせるのだなと思いました。まだまだ修行が足りないだけというのはもちろんありますが、それでも人間、そんなに強くないのですね。

ターニングポイント

この失敗を契機として、以下のことを開始しました。

  • 自己分析
  • 転職市場分析

自己分析

売り込みすぎをやめる

まず、自身の心持ちとして、上述の通り、売り込みすぎ(Oversell)をやめること。虚心坦懐、謙虚に、そして自信は内に秘めておくこと。これは心に刻み込みました。

実際、これまでにお世話になった、外資系社長クラスの上司に聞いてみたところ、「Oversellは100%面接で通過できない」という回答を得ることが出来ました。理由は以下の2点だそうです。

  1. 自分を売り込みすぎる人たちのほとんどは、面接を受けている会社のビジネスを把握できていない
  2. 上記のうち、よくビジネスを理解していたとしても、その印象はどうしても悪い面に集中してしまう

回答をくださった元上司からの説明を聞いても、自分の行動とは離れていて、若干当てはまりにくいなと自己再評価に至りました。そうするとなぜ、売り込みすぎ(Oversell)と思われてしまうのか、それは転職回数が多いゆえに、そこで何をしてきたか、ということの説明が多すぎたことも一因としてあるということがわかりました。

結果、自己紹介の文章を一度書き出し、自己添削(簡略化)しました。そして、出来るだけ面接をしてくださる方にとって、書面では伝わらない、面接において興味の湧くような自己紹介を再構成しました。

転職市場からの評価

過去の実績としては認められやすくはなってきましたが、その分過去の転職回数が多いため、ジョブホッパーとみなされがちになります。

採用する側からすれば、リスキーな案件であるということになります。変えられないことでもありますが、日本における転職回数の多さと採用リスクは比例しており、そして、転職エージェントを使用したビジネスモデルに大部分を依存しているところにあります。詳細は後述します。

その、リスキーである自分を、自分が評価してもらいたい方法へ持っていくための対策として、以下を実施しました。

対策

  1. 正しい転職エージェントを使用する
  2. 直接応募する
  3. カバーレターを添付する
1. 正しい転職エージェントを使用する

まず、「1.正しい転職エージェントを使用する」というのは、自分の条件に合った動きをしてくれる転職エージェントを取捨選択する、ということになります。転職エージェントのやり方として、3通りあります。

  1. 数撃って当てるタイプ
  2. 最適候補者を紹介するタイプ
  3. パーソナライズ & コンフィデンシャルタイプ

1. 数撃って当てるタイプ」は言葉の通り、自分の有している候補者登録リストから、書類上の適正のみで応募しまくり、数打って当てるタイプです。

2.最適候補者を紹介するタイプ」は、自分の有している候補者登録リストから紹介することに変わりはありませんが、最適であると思われる、もしくは自分が過去紹介したことがある採用担当者を中心として紹介するタイプです。

3.パーソナライズ & コンフィデンシャルタイプ」は、採用情報とその最適候補者の条件を、市場に公開される前に採用担当者から聞き出し、過去紹介して共に成功したことがある候補者に紹介、案件に合わせてコンシェルジェサービス的にサポートをして応募するタイプです。

今回、この「1. 数撃って当たるタイプ」からの紹介は辞め、「2.最適候補者を紹介するタイプ」と「3.パーソナライズ & コンフィデンシャルタイプ」のみにお願いすることに変更しました。理由としては、私自身「数打ってもそのうちから良い案件を選べるだろう」と思っていました。しかし、これが今思えば過信があったのだと思います。しっかりと、共に動いてくれるエージェントになり、案件紹介が増え始めたのです。

2. 直接応募を開始する

2017年12月当初から、転職先の検討を転職エージェントからの紹介のみに絞っていました。これは、自身の、特に今回9ヶ月での転職活動となった経歴がある私にとって、機会損失でした。理由は、先述の転職エージェントを使用したビジネスモデルにあります。このビジネスモデルはよく知られていますが、念のため、図にしてみました。

転職エージェントを使用することで、以下のメリット、及びリスクの回避が可能となります。

  • 採用側

紹介されることで人材探しコストをアウトソースし、効率化することができます。その代わりに紹介料を払います。

ただし、期待値に達しなかった紹介者を雇用した場合、採用担当者の責任問題や、紹介料分の回収を期待できなくなります。また、支払った転職エージェントへの信頼度は、その後の取り引きにおいて低下します。

  • 転職エージェント

採用候補者探しを代行・紹介し、採用された場合に紹介料を受け取ります。

ただし、期待値に達しなかった紹介者を紹介した場合、採用会社からの信頼度が低下します。

  • 転職希望者

転職エージェントが持つ転職情報を得て紹介を受け、転職活動の一部代行・紹介を受けます。

ただし、採用企業の期待値に達しなかった場合、紹介をしてくれた転職エージェントからの信頼度が悪化し、今後の紹介を断られる可能性があります。

上述の通り、やはり転職エージェント経由での紹介は、採用会社の採用担当者にとってはリスキーなのです。なぜなら、採用した人が短期、それこそ転職エージェントへの紹介料を回収出来ないうちに辞めてしまうことがあれば、採用担当者自身の評価を下げることになるからです。すなわち、ジョブホッパーと見なされる経歴は、書類上マイナス評価となります。

というわけで、直接応募としてLinkedInやBizreach、CareerCross等のサイトから直接応募案件へ、また企業の採用情報ページから、直接応募を開始しました。

3. カバーレターを添付する

これまでは、転職エージェントを通しての応募でした。従って、日本語の履歴書・職務説明書、英文レジュメのみを用いていましたが、これに英文カバーレターを新規で作成しました。書類上のマイナス評価のみではなく面接でご判断頂きたい、というような内容にし、より丁寧で、ある意味での誠意とやる気を見せるために作成しました。

自らの失敗をしっかりと見据え、3月は種撒きからやり直すことにしました。そして、3月が暮れていきました。

2018年4月

  • メール総数:337
  • 転職紹介案件数:196
  • 応募数:191
  • 面接数:14

新入社員の方々の入社式を横目に、まだまだ転職活動中でした。なかなか精神的には響いてきます。今年は桜が咲いた頃の気温も高く、気持ちの良いお花見になるだろうな、なんて思いつつも、心はまだまだ冬のまま。案件紹介も少なく、若干危機感を感じ始めたのです。

お世話になった上司に連絡

さすがにこれではまずいと思い、これまでお世話になった上司に連絡をしてみました。

するとどうでしょう!

その上司が今まで利用し、懇意にしてくれていたエージェントのみを紹介してくれました。これは、非常に有効でした。紹介ということは相互にそれだけ責任が増しますので、厚いサポートをして頂ける確率が高くなるということでした。これを見事に利用した4月中旬、急に目の前が開けていくような感覚を楽しむことが出来ました。もちろん安心はできません。そんな日々の中、やってくるのです。

紹介8件の日 – 2018年4月19日

朝から、たくさんのご連絡を頂き、結果この週だけで6件の案件をご紹介頂きました。その中には、働きたいと思える会社がたくさん!気分も上昇気流に乗り始めました。

面接依頼6件の日 – 2018年4月23日

「紹介8件の日 – 2018年4月19日」から明けた翌週の月曜日、いきなり面接で6件、合計7件の面接の週となりました。この日のフィーバーぶりだけで、気分はもうオファーを受領したくらい明るくなります。ようやく「冬は終わったのだな」と、しっかりと認識することが出来ました。

重要面接3連チャンの日 – 2018年4月26日

そしてこの日の面接で、今回の転職における面接を全て終了することとしました。つまり、2件の最終面接を終えることが出来たのです。その後、多くの企業では、オファー面談という条件提示がありますが、ゴールデンウィーク明けの予定が決まり、いよいよ気持ちを少し緩められる休みになるなと思っていました。

追加面接決定の日 – 2018年4月27日

前日の空気から一転、オファー面談予定2社のうち、1社から追加面接の依頼がありました。連絡を受けた時、黄色信号に変わってしまったかな?という印象を受けたので、少し不安に思いましたが、実際の連絡は違っていました。面接でご対応頂いた方からの評価が高く、かつ、経歴も評価されたため、さらに上位役職としての採用可能性のため、役員との面接を設定したいという内容でした。

期待と不安が入り交じる中、それでも以前よりはリラックスした気持ちで過ごせるゴールデンウィークとなりました。

2018年5月

  • メール総数:69
  • 転職紹介案件数:14
  • 応募数:0
  • 面接数:5

今期初オファー受領決定 – 5月7日

4月末から、こういう時に限って訪れる大型連休、最大で9連休の続きのまま、5月となりました。若干期待した平日の1日と2日では、残念ながら事が動くことはありませんでした。しかし、ようやくの長い連休を越えた、5月の実質稼働日初日である5月7日、1件の最終面談を終え、オファーを頂けることが確定しました。

これだけではなく、翌日の5月8日、1ヶ月ほどの書類審査を経て、ラスト2名の最終選考に残ったという案件が2件入ってきました。選択の可能性として、4件の会社への転職から選ぶことになりそうという、希望に満ち溢れた5月の開始となりました。

No.1の4強 – 5月7日

ここまで選考に残った、そして、オファー面談までたどり着けた案件は全て、それぞれの業界におけるNo.1である会社でした。これまでの外資系勤務経歴でも、運良くNo.1の会社で働くことが出来ていましたので、「満を持した」というか、久々に「時が満ちた」ような感覚と出会いを感じることが出来ました。

No.1の4強の転職情報取得経路

今回、このNo.1の4強の中で悩むこととなりました。これらの転職情報は、上述のターニングポイントでの分析以降、以下の経路で応募したもののとなります。

  • 「2. 直接応募する」こと
  • 「3. パーソナライズ & コンフィデンシャルタイプ」の「1. 正しい転職エージェントを使用する」こと
  • お世話になった上司にことごとく連絡した結果、「3. パーソナライズ & コンフィデンシャルタイプ」の「1. 正しい転職エージェントを使用する」こと

やはり、人の間で生きるのが人間なのだなと、つくづく思い知らされる結果となりました。

今期初オファー面談 – 5月11日

上記のNo.1の4強であれば、どの会社でも遜色はありませんでした。正直、一番最初にオファーを出して頂いた企業に決めようと思っていました。しかし、オファー面談という形式を終えただけで、条件提示はこの日されませんでした。

初のオファー受領 – 5月14日

この日、上述の1社よりオファーが出ました。ただし、正式オファーはバックグラウンドチェクの後になりました。つまり、私の過去の素行に問題があると入社取り消しということに。

経歴詐称もありませんし、特段悪いこともしていませんので、安心しても良いのでしょうけれど、念のため、他の3社とも継続して話を進めることにしました。気持ちとしては、特にスピード違反等していないけれど、車で走っていた時、パトカーに後ろにつかれるような感覚です。

オファー受領の一方で

他の転職エージェント経由で最終選考まで進んだ他の3社へ、オファーを受領した旨を伝えました。その返答は、「オファーまで少し時間がかかるけれど、絶対するから、(その会社の)オファー受領を待ってほしい」というものでした。

これは非常に嬉しいことでした。心こそ動かされそうにはなりますが、これは常套手段であるということも認識していました。ですが、念のため、今回は「選べる」という状況を、うまく使わせていただくことにしました。たまたま、オファーの正式受領が横並びに揃う、というスケジュールになりそうだったのです。実際、採用のプロセスが一致せず、企業と応募者の不一致が起こることも少なくはないと聞きますので、今回は本当に運が良かったと思っています。

まだまだ続くよ、転職は – 5月15日

この日、「No.1の4強」の1社の最終面談がありました。こちらも問題なく通過となり、オファーを頂けることが確定しました。しかし、ここでまた調整が入ってしまい、この会社からの正式オファー提示は2週間後になるという話となったのです。

意思決定 – 5月17日

出揃ったオファーを目の前にし、検討を重ねていました。決定は験を担いで、自分のラッキーナンバーである「17」の日にしようと思っていました。肺の奥底に溜まっていた、重苦しい空気をようやく吐き出せたような気持ちで、長い転職活動を無事成功して終えることが出来ました。

良かったこととしては、今回最後に出揃ったNo.1の4強は、全て異なる転職エージェント経由して応募した案件でした。同じ転職エージェント内から複数のオファーが出た場合、内部で色々調整が行われることもあったりすると聞きます。しかし、異なる転職エージェントとなると、お互いが良いオファーをしようという市場原理が純粋に働くため、非常に良い条件を得ることが出来る可能性が高くなったのだと思います。

決め手

実は今回は、最初にオファーをご提示頂いた会社に参画したいと思っていました。それが人との縁かな、という気持ちでもありました。条件は、それぞれの会社がそれぞれの条件を持っており、特段の大きな差異はありませんでした。もちろん、今回選択する会社以降のキャリア形成についても検討しました。失敗しないよう、出来るだけその要素を最小限にするようにはしました。

国内資本 vs 外資資本 プロセス比較

今回オファーを頂けたのは外資系資本の会社3社、国内資本の会社1社となりました。ここで、各社のプロセス、その中での対応による大きな違いがありましたので、残したいと思います。

オファーまでのプロセス

今回私が経験した、オファーまでの各社プロセスを残したいと思います。上述の通り、今回オファーを頂けたのは外資系資本の会社3社、国内資本の会社1社です。

外資系資本の会社1

役職レベル:クラスター内・部課長レベル

書類審査:1週間

面接:4回

最終面接からオファー提示までの期間:2週間

特記事項:最終面接は本国の上司(となる予定の人)と行う必要があり、その出張スケジュールまで待たなければならない

外資系資本の会社2

役職レベル:クラスター内・プレイングマネージャーレベル

書類審査:3週間

面接:2回

最終面接からオファー提示までの期間:2日

特記事項:人事の方が体調不良で当初の面接予定日から延期され、少し遅れた

外資系資本の会社3

役職レベル:日本オフィス・プレイングマネージャーレベル

書類審査:2週間

面接:3回

最終面接からオファー提示までの期間:2日

特記事項:特になし

国内資本の会社

役職レベル:グローバル組織内・マネージャーレベル

書類審査:2週間

面接:3回、1週間ごと

最終面接からオファー提示までの期間:2日

特記事項:とてもスピーディな対応

通常、プロセスのスピードは会社の規模によって大きく違います。今回オファーを頂いた企業はそれぞれ、ほぼ同じ規模でした。国内企業の方がプロセスで遅れることが多いのですが、今回は意外、全く逆で、国内企業が最もスピーディな対応となりました。

転職先

このご時世、転職先を明記してしまうと色々問題がありそうですので、このブログでは差し控えたいと思います。今回は上記のいずれか、心も一新、落ち着いて勤務を開始したいと思います。

まとめ

今回の転職活動は、実に6ヶ月に渡るものとなりました。良く落ちました、本当にスパスパ落ちました。ある意味想定の範囲内で済ませることが出来ましたが、それでも6ヶ月の間の転職活動はなかなか長い方になるのではないでしょうか。また、これまでなかなか転職先を見つけられず、時間がかかることは多々ありました。しかし、転職の間に無職期間が出来たのはこれが人生で初めてで、変なプレッシャーを感じたりもしました。

そんな中、コンサルティングのお仕事を頂けていたので、半年間となる転職活動は経済的にも問題ありませんでした。結果論ですが、離職期間が3ヶ月以上になるのであればゆっくり休んで、失業保険を受給する方向に動いても良かったなと思いました。

そんな今回の転職を通して、感じたこと、こうすべきだった、と感じたことはたくさんあります。その中で、いくつか記載したいと思います。

  • 次の転職が決まっていない時点での退職はリスキー

それはそうなのですが、最悪のシナリオでの転職期間を保持できるだけの貯蓄があり、楽観的な気持ちであれば、逆にゆったりと過ごせる転職期間に出来るかもしれません。

  • 年末年始の転職は、総数が少ない

募集総数が少ないとそもそも案件がない、ということだったり、採用決済権のある方がいない時期となると、進みも遅くなります。年末年始をやり過ごせるのであれば、その後の方が良いかもしれません。

  • 寒い時期や天候の悪い日は、転職に関する動きは悪い

2018年2月の状況として気がついたこととして記述しましたが、人の行動は思った以上に天候に左右されるのだなということ。バイオリズムなのかわかりませんが、天候の良し悪しが連絡に比例していました。なので、晴耕雨読の気持ちで臨むことも大切だと思いました。

  • ネガティブな理由を出来るだけポジティブな理由へ言い換える

例えば、今回の私で言うと9ヶ月の転職の理由を正確に、事細かに伝えるのではなく、サラッとポジティブな理由と説明で流してしまうということの方が、面接ではほぼ100%で好印象となりました。もしかして、面接に落ち続けたのはこれが1番の原因だったんじゃ・・・

  • 出来るだけ門戸は広げておく

条件にこだわるということは、機会を絞るということでもあります。広い機会で、面接の中で色々な可能性を見つけていくという方法も使いつつ、出来るだけ多く、たくさんの機会に触れる方が良いかと思います。例えば、このポジションはダメだけれど、こちらはどうですか?といった話が出てくることもありますので。

  • 自分のステージに合わせて、自己アピールを変更する

これまでは書類上も併せて、履歴書やレジュメ、職務経歴書を日々追加していくことで問題なくやって来られていたのですが、その積み重ねだけで作る自己アピールは弱いものであるということも実感しました。積み重ねられた経歴は素晴らしいものですが、書面以上に魅せられる自己紹介を聞くことが出来ると面接での期待値を越えられることが多く、成功する可能性が高まります。

  • 面接は、良い上司との出会いを探す場

会社を辞めるのは、「その会社がイヤになったのではなく、上司がイヤになったのだ」なんて英語の格言がちらほら見受けられます。これはこれで、的を射ていることもあるかと思います。

面接では良い上司と出会えることを願って、準備をする方が良いかと思いました。なぜなら、就職活動での面接までの段階において、既に会社やポジションへの取捨選択は終えていることになるからです。もちろん、面接で尋ねられるであろう質問や心構えにおいて一定量の準備は必要ですが、大きな嘘をついても将来的に自信の負担として戻ってくるため、長続きせずしません。であればある程度、様々な自身のビジョンに対し、大きな許容を持つ人と出会えることが最良かと思います。

逆に、同じことを面接で話したとしても、結果として受け取られ方も大きく変わります。それは、自己分析の上、自身の改良点がなかったとしたら、それ以上自身を責める必要はありません。他にも会社はあります。次に進みましょう。

  • お世話になった上司に頼る

人と共に生きる以上、築き上げられた人間関係は宝です。困ったら遠慮なく、早めに頼りましょう。時間は、次の仕事が決まっているということで経済的リスクを排除した状況下で使えることの方が、ストレスもなく有意義です。

  • 迷惑メールフォルダも定期的にチェックする

昨今、人事もまた採用に関してはシステムを導入している企業が多いかと思います。ただし、そのシステムからのメールがやたら迷惑メールとして認識されます。調べてみたら、SPFレコード未設定の企業が多いこと・・・。機会損失をしないために、迷惑メールフォルダも時々は確認しましょう。

さいごに

私も、今回の転職を通してたくさんのことを文字に起こして再認識することができ、20,000字に及ぶ記事を残すことができました。たくさんのことがありましたが、今回の転職先を選ぶことが出来た選択は幸せであり、最後には転職前から転職活動中、そしてここまでに起きたことが全て笑える状況になりました。

それと共に、転職の度に、私自身がやりたいことをしっかり出来ているか、しっかり考えるようにしています。このブログに設定している写真は、私の部屋にある、写真家タクマクニヒロさんの「ブルーノート」です。

昔、アメリカでビジネスを起こす時勇気をくれた、飛行機に乗り込む前日、何度も読み返した、いつも初心を思い出させてくれる1冊です。あの日以来、ずっと僕の部屋にあります。ドキッとするほどの真っ直ぐな言葉は、あまりにも僕の経験と重なり、時には勇気づけてくれたり、時には自らを省みる時間を与えてくれる大切な1冊です。その表紙に添えられた言葉をいつも自らに問いかけています。

あなたは今、好きなことをしていますか?

人生の中で、色々な環境や状況下において、行き詰まってしまうとどうしても「転職」という選択肢が最善となることもあるかと思います。その中で、このブログが少しでも読んで下さった方の支えや助けになることが出来れば幸いです。

そうそう、最後に今回の転職活動で出会った、不思議なお話たちをここに残しておきたいと思います。

付録:変わった面接体験

その1:ドキッ!トゲだらけ!

転職エージェント経由で紹介を受け、書類選考に出してから1ヶ月以上が経っていました。そこに、転職エージェントTさんから「採用マネージャーが非常に有能な方だから会って話がしたいと言っている、職務の詳細はそこで説明したいと言っている」という内容の電話でした。これはイケるか!?と思って喜々として向かったのです。

いよいよ面接開始、人事担当者の方が会議室まで案内をしてくださり、ノックをして・・・。

へんじがない、ただのしかばねのようだ

いや、そんなはずはない。一応人事担当者の方に振り返って確認したあの一瞬、こわばっている顔を見逃しはしませんでした。そしてこの予感が現実のものになろうとは思いませんでした。会議室に入り、挨拶までは良かったのです。面接官の開口一番より、苦しい記憶を呼び起こして書きます。

面接官「ごめんなさいね、実は私のところにあなたのレジュメ、届いてなくて読んでないのよね。アシスタントに持ってこいって、言っておいたのに。(イライラ)で、何の面接に来てくださったのかしら?」

私「(初対面の相手に、思いっきりストレスぶつけられても・・・)この役職だとは伺っておりますが、詳細はあってご説明頂けるとのことで、私のエージェントはJD(職務説明書)も有していないとのことでしたが、ご説明頂けますか?(あれ?見て気に入ったから会いたいということでは?)

面接官「とりあえず自己紹介をしていただけますか?」

私「・・・です。」

面接官「ご質問、あります?」

私「この役職だとは伺っておりますが、詳細はあってご説明頂けるとのことで、私のエージェントはJD(職務説明書)も有していないとのことでしたが、ご説明頂けますか?」

面接官「どんな仕事だと思います?」

私「私は、〜〜な仕事であると想定はしてまいりましたが、認識に齟齬があればせっかくの機会ですので、正しい認識で進めたいと思いますので、一度お手数ですがご説明頂けませんでしょうか?」

面接官「他にご質問は?」

私「ご説明は頂けない、ということでしょうか?」

面接官「あなたにとってのキャリアとは?」

私「(全然会話にならない・・・。)・・・です。」

面接官「へぇ、そんな人もいるのね。他に質問は?」

私「(や〜めた。)ありません。」

面接官「では、お送りしますね。私が、お見送りしなきゃいけないみたいなんで。」

私「いえ、こちらで結構ですよ。」

う〜む、書くのも苦しかった・・・。しかし、残念だったなぁ。

同時に、万が一オファーレターを頂けたとしても、この人の下では働きたくないと思ったので、面接して良かったなと思いました。

教訓

面接は、転職成功後のことも見越して、しっかり見極めましょう!

ちなみに、このポジションはこのブログ公開時も、絶賛募集中みたいですよ!

その2: イチゴイチエな人

初回、投資会社役員との面接。どうもこのポジションは「現職の人が仕事を達成できず、辞めるのでもう少し上級な人を採用したい」ため、募集しているとのことでした。ビジネスプランについても話し、非常に良い印象で初回の面接を終了しました。出来れば、その面接に新しい常務執行役を連れてきたかったのだけれど、スケジュールが重複してしまったので、明日もう一度面接をお願いできますか?という内容でした。

その翌日、最終面接で会社を訪問しました。面接する方々は、常務執行役、現職の方(スキルチェック)、常務執行役の秘書(?)と最後にもう一度、投資会社役員とのことで、ぞれぞれの面接の目的は以下の通りでした。

  • 常務執行役:相性
  • 現職の方:スキルチェック
  • 常務執行役の秘書(?):顔合わせ
  • 投資会社役員:最終確認

これで、転職活動も終わりか・・・。なんて感慨深く思っていた気持ちをしっかり切り替えて、面接開始。日にたっぷりと灼けており、Yシャツの上から2までのボタンが空いている常務執行役が到着し、着席しました。きっとこの会社の製品が好きで使っていれば、「このくらい日に灼けるよね〜」と思った気持ちは、常務執行役の着座後に見た表情で脆くも消え去りました。

またなんか怒ってるよ・・・。

というわけで、以下、会話の流れでございます。

常務執行役「今日はお越し頂き、ありがとうございます。とりあえず手短に自己紹介してもらえる?

私「かしこまりました。それでは、経歴とそれぞれどの会社で何をしてきたかというのを、出来るだけ簡潔に申し上げます。(直近2社目)・・・・この会社では・・・」

常務執行役「そういうの、人生観みたいなの要らねぇから。技術面だけ説明してもらえる?」

私「(あら、技術的にも話せるのね)それは失礼しました。それでは、技術的なことも踏まえて、補足いたしますね。・・・・」

常務執行役「あのさぁ、要は今のヤツが無能で辞めるわけ。でその後釜には、それ相当の大型が来てくれないと困るわけ、ウチ、上場企業だから!わかってる?出来るか出来ねぇか聞いてるんだけど。」

私「(なんだ、チンピラか・・・。)はぁ・・・。技術と経験としては、私は出来ると自負しております。海外オフィスとも足並みを揃えて、日本オフィスから引っ張って言ってほしいと、投資会社役員から昨日伺っておりますが、戦略等合わせて立案も必要でしたら、なおさらお力添えが出来るかとは思います。」

常務執行役「何いってんの?日本だけやれば良いんだよ、このポジションは。」

私「(またかよ・・・)そうなんですか?昨日、投資会社役員の方から海外も含めて、と伺いましたが、このポジションにはどちらをご期待されていらっしゃいますか?」

常務執行役「知らねぇよ!アイツとは話してねぇんだから、自分で確認しろよ。」

私「いえ、私は現状御社の社員ではございませんし、上長になるであろうお二方から違う認識を伺っている状況ですので、質問させていただいているのです。」

常務執行役「知らねぇっつってんだろ。」

私「そうですか、残念です。」

常務執行役「人事は俺が決めることじゃねぇから、勝手にやってくれ。他に質問は?」

私「いえ、ありません。」

また無駄な時間を、同じパターンで過ごすとは思いませんでした。その次、きっと現職の方は、この人と働きたくなくて辞めるんだろうなと確信しました。なので、面接は辞めて、個人的興味で現職の方と面接の開口第一番・・・。

私「あの、不躾に失礼ですが、常務執行役の方がイヤでお辞めになるんですよね?」

現職の方「あ、わかっちゃいました?」

私「えぇ・・・、まぁ・・・。」

現職の方「あの方、最初の頃にご本人から伺ったんですが、過去に上司も部下も1年以上働けたことがなく、みんな辞めていくんですって。」

私「・・・え?自覚あるんですか?」

現職の方「えぇ、だからすぐ辞めていく人たちに対しては、どう態度を取ろうが一期一会だからどうでも良いんですって。」

私「一期一会・・・。使い方、間違っていません?」

その後、投資会社役員の方までの面接を終え、翌日、この会社から「残念ながら今回は」とのフィードバックがありました。理由は、面談に臨む態度が「カジュアルすぎる」からだそうです。

カジュアルすぎる。

人生初めて頂いたフィードバックとなりました。

教訓

これも、その1とほぼ同じです。ちゃんと面接して良かったです。ただ、この会社の「現職の方」は、この常務執行役と同じ日に入社し、そこで初めて顔合わせとなったらしく、避けられなかったようですね。可哀想に。

その3:応募した記憶がない

応募した記憶がないのですが、世界的大手企業のITマネージャーポジションで面接のリクエストをいただきました。担当エージェントが面接の調整をしている最中に休暇に入ってしまい、担当エージェントの上長らしい方が面接の調整をしてくださり、翌日の面接がトントン拍子で決まったのです。良い流れ、これは期待できる!と気合いを入れていきました。面接相手も、ファイナンシャルディレクターとのこと。財務経理のトップですから、それなりに期待されているのだなと思いました。

ファイナンシャルディレクター「経歴拝見しました。本日は、ありがとうございます。現職の人が辞めてしまったので、大急ぎで探しているんです。」

私「そうなんですね。こちらも空いておりましたので、日程が調整できて良かったです。」

ファイナンシャルディレクター「たくさんプロジェクトがあって、忙しい立場の仕事ですが大丈夫ですか?」

私「問題ありません。むしろ、忙しい方が好きです。」

ファイナンシャルディレクター「〜〜はできますか?」

私「はい、出来ます。」

-10分ほど、技術的確認の質疑応答-

ファイナンシャルディレクター「素晴らしい!働くとしたらいつからお願いできますか?」

私「来月からではいかがでしょうか?」

ファイナンシャルディレクター「わかりました。本日はありがとうございました。」

私「ありがとうございました。」

ファイナンシャルディレクター「あ、ちなみにこのポジション、派遣なんですけれど本当に大丈夫なんですか?」

私「ダメです。」

こんな綺麗なオチをされるとは思っていませんでした。「派遣で入って頂き、パフォーマンスが良かったら、半年で社員も検討しますので!」と説得されましたけれど、人参ぶら下げて説得されても、何も保障はないですからね・・・。

仕事探しの条件で派遣なんて入れていないからこそ、応募した記憶もない仕事の面接依頼が来たのですね。

教訓

当然なのですが、応募した記憶のない面接には行かない、というのは自らの身を守るということで大切だなと思いました。可能性を求めて、面接に行く、という気持ちなら前向きに時間を使えるかもしれませんが、聞いていた話と違う!的になってしまいますと、ただ時間と心を無駄に使うことになります。少なからず、こういう紹介をしてくる転職エージェントは時々いますので、注意しましょう。

その4:音信不通

これも良くあるあるです。今回の転職期間で、面接をしたにも関わらずフィードバックもなく、その後一切返事がなくなってしまう担当エージェントがいました。

担当エージェントが音信不通になった理由は定かではありません。いずれにしても、誰か同じ会社の別エージェントが引き継ぎ等をしていなければ、転職を探している人にとってそのお仕事のチャンスは消えてしまいます。これは、非常に残念でしたし、今回の転職活動中、少なくとも3件は担当エージェントの突然の音信不通によって消えてしまいました。

この記事の読者に転職エージェントの方がいらっしゃいましたら、どうかこんなことが、転職活動中の方に発生しないようお願いできれば幸いです。

教訓

この事象も、転職エージェントサービスを使っていればよくあることでもあります。転職の機会に申し込むまでに、担当エージェントが信頼できるかどうかは、出来るだけ見極めるようにしましょう。

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