前略、ANA派です。
このブログでも掲載し、随所に出しておりまますが、現在はANA派のKengeniusです。
- 羽田空港発着が間近に見える!最近影スポット – 城南島海浜公園:Sony α7 Ⅲ
- 【朗報!2020年3月30日まで!】ANAプレミアムエコノミー無償アップグレードキャンペーン再開!
- 【ANA】プレミアムエコノミー無償アップグレード不可→チェックインカウンターでアップグレード
- 修行・解脱完了 : ANA Super Flyersカードゲット!
- ANAビジネスクラス体験記
- 気を配る
- ANAプレミアムエコノミー搭乗記
自己満足ながら先日、2019年度ANAプラチナサービスメンバーメンバーにも到達しました。
工場見学のお誘い
そんな中、 工場見学のお誘いを頂きました。
「JALだけれど大丈夫?」
という言葉付きですが、もちろん大丈夫です!ANA派ではありますが、元々は飛行機が大好きなのです。喘息持ちであることと視力の悪さで早々に諦めることになっていまいましたが、子供の頃、飛行機が好きで、F-14トムキャットのパイロットになりたいがために、航空自衛隊に入ることを目指していたくらいでした。
ANAも、時々工場見学もお知らせが届いたりするのですが、予約がなかなか取れないという状況です。こんなチャンス、見逃すわけには参りません!
JAL工場見学
JAL工場見学に誘って頂いてから、まずは自身で早速調べてみました。
JAL公式ウェブサイト
以下で、JAL工場見学〜Sky Museum〜の情報が記載されています。
TripAdvisor「旅好きが選ぶ!無料観光スポット 2018」第1位
更に調べてみると、TripAdvisor「旅好きが選ぶ!無料観光スポット 2018」の堂々第1位に選ばれているではありませんか!!
ANAの工場見学は、残念ながら以降20位までにも入っていないんですよね・・・。
ですが、JALの工場見学がなぜ1位になるのか、インターネット上の感想だけではなく、自分の目で確かめてみる楽しみが出来ました!
集合!新整備場駅
この日、16時からの回のため、東京モノレール新整備場駅駅に15:30に集合しました。
改札を出たすぐにいくつも貼ってあったのは、この付近の、特に航空会社のメンテナンスセンターの地図。
JALの施設が新整備場駅周辺にこれほどたくさんあるんですね。その中で工場見学の舞台となるJALは駅から徒歩5分と、最も近い場所にあるんですね。ANAは、ここから徒歩15分・・・。ANAぇ・・・。
新整備場駅の特徴
この駅で降りていくのは、見るからにほぼ2種類の方々です。
- 航空会社、空港関連で勤務されている方々
- (工場見学を含む)飛行機大好きな方々
そのせいか、改札を出たあとの地上出口までの通路を振り返っても、誰もいません。
この通路からも、地上には特別な施設がある感が否めません。
地上を出ると
フェンスの向こうが滑走路!これだけで感動しますね!
新整備場駅名入りの石垣と、その先にANA機!
この距離でもジェットエンジンの轟音が、十分に響き渡っています。
JALメインテナンスセンター1、到着
上述の新整備場駅名入りの石垣を右折すると、JAL工場見学の場所となるJALメインテナンスセンター1が見えてきます。
完全予約制とあるので、予約があっても、えっ?入っていいの?と思いました。
もちろん予約しているので入ります。受付のゲートの奥に、鶴丸を冠したJAL機がお出迎えしてくれます。
見学受付
手際の良く、JALのスタッフさんが団体受付を済ませてくださり、何やら配っていただいています。
入場用のネックストラップは、JALオフィシャルグッズ通り、鶴丸ロゴ入り!
たかが工場見学、けれどその工場見学でしっかりとしたご対応をいただけると、ブランドロイヤリティが上昇せずにはいられません。
工場見学開始
入場後、工場見学開始時間から、各教室で工場見学プログラムが開始となります。
工場見学プログラム
JAL公式ページにもありますが、工場見学プログラムは以下の行程で進みます。
- 展示エリア(30分)
- 航空教室(30分)
- 格納庫見学(40分)
ですが、開始30分前から入場できます。早く入場できれば、「航空教室」が行われる教室に荷物を置き、始まるまでの間、展示エリアや売店スペースを見る時間を取ることができます。
早く行程が進んだ場合には、「格納庫見学」の時間を長く取っていただけるようです。せっかくであれば、工場見学でしか見られない箇所にたくさんの時間を割きたいですよね!
展示エリア(30分)
16時から始まる回でしたが、15時半過ぎ入場できたため、航空教室開始の前にたっぷりと展示エリアを回ることが出来ました。
ここからは各展示項目を少しだけ紹介します。
制服体験
まず、一番混雑しているのが、操縦士・客室乗務員の制服体験です。子供優先として、JALのスタッフさんが声がけ、サポートをしてくれていますが、大人も並ばずにはいられません。
かくいう私も。
とても幸せでした!やはり飛行機の操縦士になりたかった・・・。
コックピット体験
2番目に人気なのがやはり操縦席体験ゾーンです。子供は夢中になります。
本当は大人だって夢中になりたいのですが、他も見たい展示がたくさんあり、泣く泣く他のゾーンへ行きます。
ボーイングジェットエンジン(1/4サイズ)
ジェットエンジンの1/4サイズ、そしてどのように稼働するかを学ぶことができます。
エンジンファンブレード
ジェットエンジンのファン、その1枚がこのサイズとは・・・。
各クラス客室座席
ここでは、国内線・国際線各クラスの座席が展示されています。
残念ですが、ファーストクラスや国際線長距離便(上記写真後方)の座席は試すことができないんですよね。
私事ですが、実はその昔、外資系に勤務し、初めてのボストンへ出張することになった際に使用できたビジネスクラスのをここで思い出していました。その時得たマイルは、今も使っているロゴ入りのストールと交換し、この日つけていました。
マーシャラー体験
駐機場へ誘導するマーシャラーの方々のお仕事を、動作検知により体験できる内容になっています。
これも、全力で試したかったのですが、時間がなく・・・。
客室乗務員服装の変遷
男性必見!素敵な客室乗務員の方々の服装の変遷を見ることが出来ます。
どのようにこのゾーンを通り抜けるかは、各個人にお任せしたいと思います。
腕時計
JALでは、秒表示まで付いている同じ時計を客室乗務員の方々へ提供しているようです。
こういう商品は、一般利用であっても信頼性が高いので、運行系のお仕事、特に国際サービスに関わる方の腕時計はぜひ商品化していただきたいなと思いました。
昔の広告
懐かしいくも、志村けんさんと金城武さんの台湾キャンペーンのポスターが残っていました。
志村けんさん、金城武さん、共にお若く、ギラギラしています。懐かしくも、そんなに時間が経過したのだなとも思いました。
そんなうちに、あっという間に時間が過ぎ、航空教室に戻り、次の行程「航空教室」が開始されました。
航空教室(30分)
この航空教室は、いわゆる座学:座って講義を聞くタイプの内容なのですが、飛行機好きにはたまらない情報ばかりが密度濃く迫ってきます。
残念ながら、航空教室は撮影不可内容となっており、記憶を頼りにいくつか勉強担った項目をメモがてら残しておきたいと思います。
- 航空教室の座席配置を3-4-3としているのは、JALボーイング777機の3-4-3 座席幅(約6.2m)と同様にしている
- 飛行機が飛ぶ理由は、ベルヌーイの定理で証明されている通りである
- 大田区の1/4を羽田空港が占めている
- 羽田空港は南北2つ、東西2つの滑走路を備えている
- 飛行機は風に向かって離陸し、風に向かって着陸するため、利用する上記滑走路を風向きにより変えている
- 安定飛行するための成層圏(10,000m〜12,000m)までたどり着くには30分かかるため、ほとんどの国内線は6,000m〜7,000mの高度を巡航するが、天気の影響を受けやすい
- ボーイング777型機で、ドラム缶900本分(うち、200本はリザーブタンク扱い)の燃料を翼に収容できる
- ドラム缶900本分の燃料は、東京 – ニューヨーク間に相当する
他にも、ジェットエンジン起動中はその前後に立たないように、と整備士に教育するそうですが、ジェットエンジンの後方20mにワゴン車を置き、ジェットエンジンを稼働させたらどうなるか、というビデオや、機体ができるまでの製作過程のビデオなど、楽しいコンテンツ満載でした。
あっという間の30分の航空教室、少し休憩をはさみ、いよいよ格納庫見学です。格納庫見学に向かうと、先般の展示や売店、教室には戻らないということで、売店へ行くことにしました。
売店
飛行機ファン、とかくJALファンにはたまらないグッズがたくさん置いてあります。ANA派としては、JALのグッズを買うわけにはいかない!と強情を張っていましたが、何度か負けそうになりました。
JALのロゴ入りのものほとんどですが、中にはJALのロゴなしのものもあったりします。羽田空港限定のものや、エアバス、ボーイングのものであったりします。飛行機ファンには、魅惑の場所で
引退した機体外壁のキーホルダー
その中で、私の目をひときわ引いたのは、耐用年数を超えた機体が解体された際の外壁を利用したキーホルダーでした。エアバス、ボーイングそれぞれあります。
6,000円超えという結構良いお値段なんです。そこで目を覚まさせてくれたのは、キャッシャーの文字。
クレジットカードはJALカードのみ
ANAスーパーフライヤーズカードしか持ってないなんて言えない・・・。
持ち合わせの現金も足りず、無事(?)諦めることが出来ました。
そんなこんな葛藤をしているうちに、格納庫見学へ移動する時間となりました。名残惜しくも、展示スペースにさよならをして、格納庫見学へ向かいます。
格納庫見学(40分)
いよいよ待ちに待った、格納庫見学です。第1格納庫から、第2格納庫の順番でツアーが進みます。
第1格納庫
第1格納庫の見学は、少し見渡せる高台からの見学となります。
ここでは、1年半ごとに行われる分解定期点検中の機体が駐機しています。
この開ける視界!天気はあいにくでしたが、夕暮れの時間、とても素敵な風景でした。
奥の方では、翼を分離して点検しています。
この間も、工場見学のJALスタッフの方は付きっきりで、飛行機ファンにはたまらない情報を教えてくださっています。
ジェットエンジン搭載ラジコン
ツアーが行われる高台の一角に、小さな模型とラジコンのコントローラーらしきものが置かれていました。
これは、整備士さんが計算して作り上げた精巧なモデルで、実際に飛行することでも話題になったあの期待だそうです。
動画:第1格納庫正面編
ツアー中、第1格納庫を流し撮りしていたら、ちょうど正面の滑走路から離陸する機体も映り込みました。
第1格納庫の180度風景と、飛び立つ機体の轟音がお楽しみいただけるかと思います。
こちらも名残惜しいですが、順路通り、第2格納庫へ向かいます。
第2格納庫
この第2格納庫では、第1格納庫と異なり、実際に駐機場に降りることができます。この第2格納庫は、メディアやJALの入社式でも使われているあの場所なんですね。
ジンバル・自撮り棒利用禁止
ただし、第2格納庫では、ジンバルや自撮り棒の利用が禁止されているため、ここからは手ブレありの写真・動画となります。
駐機場所
駐機場に書かれているのは、機体番号です。それぞれの機体に合わせて、駐機場所は決まっているそうです。
この日、3機が駐機場に止まっていました。
どの機体も、メンテナンスセンターですから当然ですが、メンテナンスがリアルタイムで進行しています。機体によって、扉の開け方の方法が異なるそうです。
工場見学に来る方のほとんどは、ここ以外では見られない角度から機体を見ることが出来ます。
交換ジェットエンジン
ジェットエンジンも、メンテナンス内容によっては、交換することがあるそうです。
また、ジェットエンジンは国際線と国内線で異なるそうです。
滑走路最接近
いよいよ滑走路へ最接近します。最も手前のレールを越えることはできません。越えた先は国土交通省管轄となり、許可証を有する方しか入ることが出来ないそうです。
ここから見る夕暮れは、格別でした。
風向きが合えば、飛行機が離陸していき、着陸する姿を間近で見ることが出来ます。
見事に離陸の瞬間に立ち会うことができました。
この場所からの景色をずっと見ていられる、飛行機ファンには御理解いただける場所でした。
動画:離陸時、滑走路最接近編
上述の通り、第2格納庫ではジンバルや自撮り棒の利用が禁止されていますのでハンズフリーの動画ですが、離陸時の動画を撮影しました。
動画:ANA機運搬編
JALのスタッフさんがご説明してくださったのですが、メンテナンスセンターからの移動中にジェットエンジンを起動するわけにはいかないため、飛行機が引っ張られていく姿がこの場所からはよく見えるそうです。
ちょうど、ANA機がメンテナンスを終え、運搬中と思われる場面に遭遇しましたので、こちらもハンズフリーで撮影しました。
格納庫見学ラストシーン
あっという間の格納庫見学が終了し、夕暮れのマジックタイムに名残惜しさを隠せません。
ここからは、順路とは異なる道を戻り、受付へ向かいます。
おみやげ
受付でJALのスタッフさんからのご挨拶と共に、首から下げていたネックストラップはなんとJALさんからのおみやげでいただけるとのこと!
これだけ工場見学で楽しませていただいたあと、「ささやかな」おみやげとJALのスタッフさんはおっしゃられていましたが、ぜんぜんささやかじゃない!
ダメ、JALさん好きになっちゃう!
さいごに
TripAdvisor「旅好きが選ぶ!無料観光スポット 2018」第1位に選ばれる理由はよくわかります。これほどまでに企業の直接利益にならない工場見学に対して力を入れているとは、感服いたしました。
ANA派として
実は、昔はJAL派だったんですが、元JAL国際線チーフパーサーのマナー講師という方の印象が非常に悪かったもので、それ以来ANAに鞍替えしてしまったのですよね・・・。全マイルとステータスを移行出来るのであれば、JALさんにお世話になりたい!と思ってしましました。
ANA工場見学訪問予定
色々インターネットで調べてみましたが、ANAの工場見学は見劣りすると言わざるを得ないかもしれません。ただし、後日ANAの工場見学にも訪れて体験し、改めてブログに掲載するつもりですので、ご期待ください。
新整備場駅への戻り
JALさん、お世話になりました。最後に、新整備場駅に入る前に見た、JAL機を記念に。
コメント