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初めての動物病院:3回目のワクチン
チャチャ丸の場合、我が家に来た時点で生後3ヶ月を経過するまであと少しでした。3ヶ月経過すれば、3回目のワクチンを摂取し、いよいよ散歩を開始出来るようになるということで期待していました。
ワクチンでは利用できませんが、今後お世話になる際には同じ病院の方が一貫して治療をしてもらえるだろうと思い、動物治療保険が利用可能な近所の病院を探し、利用する動物病院を決めました。
3回目のワクチン摂取は、問題なく終了しました。しかし、ここで衝撃の診断を受けました。
「陰睾丸の可能性があります。今後、生後6ヶ月までに下降してこなければ、去勢と合わせた摘出手術が必要になるでしょう。」
え?陰睾丸?手術?
陰睾丸
陰睾丸について、Google検索の結果からの引用です。
触診において、精巣が陰嚢内にあるか確認します。 陰嚢内に無い場合は、皮下で触れるのかそれとも腹腔内にあるのか超音波を用いて確認します。 潜在精巣は、通常の精巣に比べて腫瘍化する可能性が13倍も高くなります。 そのため、なるべく早い段階で去勢手術を行い、両睾丸を摘出することが推奨されます。
簡単に言うと、睾丸がお腹の中にあるままで外側に出てこない症状です。
癌化しやすく、犬としての性格も少し荒くなってしまう傾向にあるということでした。
いずれにしてもこの時点で悩んでも仕方ないことでした。散歩で動くようになれば刺激が増えるので、下降してくるかもしれないという言葉に淡い期待を抱き、この日は病院をあとにしました。
初めての散歩
晴れて散歩開始、犬と過ごす日々の始まりでした。
平日は30分〜1時間の散歩をすることにしました。雨の日や、ミュージシャンとしての仕事の日は除き、毎日1時間弱の運動を共にすることで、私も健康になっていました。
休日は、代々木公園に連れて行き、時間を共に過ごすことが増えました。
マルチーズは元々貴族の愛玩犬として重用されたことが遺伝子に刻み込まれているのか、チャチャ丸は僕の洋服をピクニックシート代わりにするんですよね・・・。
ですが、帰ってくると相当疲れたのか、こんな姿勢で夢を見ていたりします。
日課のごとく散歩を続けていても、残念ながら陰睾丸に改善はありませんでした。
初めての手術
半年間経過してもやはり睾丸は下降してこなかったため、手術をするという判断になりました。
陰睾丸の手術は症例も多く、若いために麻酔のリスクも少ないので心配はしていませんでした。ですが1泊2日入院という、我が家にきてから初めて、別々の夜を過ごすのは不思議な気分でした。
手術を終えて帰ってきたチャチャ丸は、手術痕を舐めてしまわないようにカラー付きでした。
去勢したからなのか、陰睾丸がなくなったからなのか、評判の通り、一気に穏やかな顔となった気がしていました。手術する前、少し固めで肉肉しいおやつをあげたるすると・・・・
もちろん、おやつに集中しているのと、食事時は犬でも野性味たっぷりになる傾向があります。ですが、手術前後ではまるで牙を抜かれたような大人しさが備わったような、そんな違いがありました。
動物医療保険のこと
チャチャ丸を飼い始めるにあたり、ペットショップからの薦めで動物治療保険に加入しました。
成犬になれば動物治療保険を使う可能性は低くなるので継続は都度検討で構わないが、生後1年以内は先天性異常や病気が表面化する可能性が高いそうで、チャチャ丸も当てはまりました。
おかげで、陰睾丸の手術は保険で7割を賄うことができ、つまりは僕の負担は3割でした。
その後、動物医療保険は2年目で解約し、運良く以降は大病することもなかったので再度加入することはありませんでした。
歯の生え替わり
さて、我が家に来てから陰睾丸の手術完了まで、チャチャ丸は絶えず成長していきました。
特に、生後6ヶ月付近では永久歯に生え変わるサイクルがあります。その頃の特性として、痒みのような、ムズムズするような感覚があり、色々なものを噛むそうです。
元々、幼犬は噛む癖があり、親や兄弟、他の犬と育っていく中で、噛む強さや場面を認識していくです。その代わりに飼い主が教えなければいけないのですが、理解するまでは遊ぶ中で噛んできたりします。
僕がいないときに、本等もかじられました・・・。
ちょうど良さそうなものがあると、なんでも、とりあえずかじってみます。
僕の部屋に今も残っているスツールですが・・・
脚はチャチャ丸にかじられています。
危うく短いスツールになってしまうところだったので、しばらくはドラムスティックを買い与えていました。
そんな日々が続く中で、ある日ポロッと口元から乳歯が落ちます。これが、チャチャ丸から抜けた乳歯です。
これも一緒に供養してあげようと思っています。
初めての美容院
イーグルオブアニマルモモタロー、もとい、チャチャ丸はマルチーズという犬種でした。毛並みが白である以上、散歩で外出するようになってからは、みるみる汚れていきました。特に、都会のアスファルトってこんななんだな・・・とわかるほどになっていたので、初めての美容院へ連れて行くことにしました。
内弁慶なチャチャ丸さんは、美容院では非常に優等生でした。
綺麗に仕上がってくると、まったく違う顔になりました。
ちょっとおかっぱすぎると、あれ!?竹原芳子さんかな!?と思うこともありました。
コスト削減のために・・・
毎回、美容院出すのは金銭面的にツライなと思い、私が切ってみよう、と試したこともありました。マルチーズなので、毛はすぐ伸びてしまうんですよね。
さすがに、足は難しかったのと、「こんな犬のカットの仕方、なかったっけ?」というアホな飼い主のせいでこんなにしてしまってごめんね、チャチャ丸。
このまま代々木公園に連れて行ったところ、いつも会う散歩仲間の方に・・・
どこの美容院で切ったの?
と聞かれたので、これはまさかの好反応!?と思い・・・
いえ、自分で切りました!
と自信満々に答えたところ
だよねぇ・・・。
という返答で、今後は美容院にお願いしようと決心しました。
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