MAISON MAROU
ベトナムで有名なものというと、米で出来た麺のフォーや、ベトナム風サンドウィッチのバインミーがあります。一方で、スイーツはフランス文化に基づいた生菓子が多くカフェにある一方で、お土産になるようなものはあまりなく、このMAISON MAROUが唯一になります。
MAISON MAROUは、ベトナム産のカカオを100%使用したチョコレート、及びチョコレートドリンクを提供しています。地産のカカオ100%であるため、その値段も高めです。ただでさえ脳内インフレを起こすベトナムドンなのに、空港のお土産コーナーで見てしまうとなおさらケタが違うんじゃないの?と思えるほどです。のちほど、直営店の値段も記載します。
先にホーチミンで旗艦店が出来、ここハノイでのお店は2号店になります。
周辺の風景、そしてお店の前にある、信号待ちのスクーターの列とは違う世界を作り出しているのが、ここハノイのMAISON MAROUです。
場所は以下です。
場所
住所:91A Thợ Nhuộm, Trần Hưng Đạo, Hoàn Kiếm, Hà Nội, Vietnam
店内
店内はカフェスペースと、チョコレートとグッズを売っているコーナーがあります。
チョコレートは1枚70,000VNDからあります。
ベトナムで70,000VNDというと、フォーが1杯30,000VNDが相場ですので、2杯食べてもまだお釣りがくるくらいの価格になっています。
MAISON MAROUグッズ
同様にグッズも売っています。
そんな中、モノポリーが売られていました。
ベトナムドンでモノポリー、ゲームの中で金持ちを体験出来るのか、はたまた、大金持ちになったつもりで日本の通過に換算した結果は結局小金持ちなのか。そんなことを考えていると非常に楽しくなってしまって、僕にとっては唯一買いかけてしまった一品でした。
いろいろなグッズは、やはりここベトナムでの通貨基準とするとお高めですが、日本や欧米と比べるとまだまだ安いです。そのためか、このお店の客層はほとんど、ベトナム国外からの訪問客です。
チョコレート工場?
カフェスペースの奥では、店内で提供している商品を作っているのを見ることが出来ます。
チョコレートだけではなく、このお店のカフェスペースで提供されているスイーツも作られているようです。
カフェスペース
カフェでは、そのベトナム産100%のカカオを利用したチョコレートドリンクを頂くことが出来ます。
初来訪となればまずはシグネーチャーから、ということでSIGNATURE MAROU、ベトナムであればエッグと付くものは試したいと思い、MAROU EGG CREAMの2つをオーダーすることにしました。
そしてうれしいことに、決して店内が混雑していたわけではなく、空いている店内であっても注文後15分ほど待つことは、MAISON MAROUも例外ではありませんでした。
その間に出会った光景は、奥で出来上がったチョコレートを1枚1枚、店員さんたちが横のテーブルで談笑しながらラッピングしている姿でした。
談笑しながら仕事をゆったりとしている、コーヒーと共にある空間くらいは、それでも良いのではないかと思えるのです。
SIGNATURE MAROU 90,000VND(約450円)
そんな時間の先にやってきたのが、このSIGNATURE MAROUです。
キメ細かく泡立っている写真の通り、口当たりこそ柔らかいのに、もちろん甘さもありますが、ミルクチョコレートのような粘度はありません。そのため、カカオの味がしっかりと強く、後味ではカカオの持つ爽やかさと、その先に酸味を感じられるほどです。チョコレートドリンクというよりはカカオドリンクという方がイメージはつくと思います。
MAROU EGG CREAM 100,000VND(約500円)
一方で、MAROU EGG CREAMです。卵の白身は使われていないだろうと見た目からわかります。卵の特性か、SIGNATURE MAROUよりも泡が細かく仕上げられているその上に、MAROUのMを型どったココアがトッピングされています。
その下層部にはSIGNATURE MAROUが入っています。黄身だけで出来ているメレンゲのようなそれは、いつか子供の頃見た絵本でぐりとぐらの作ったカステラはきっとこういう味だったんだろうなと、懐かしい感覚を思い起こしてくれました。
その先、徐々にSIGNATURE MAROUがやってくるとその味は徐々に変化していきます。SIGNATURE MAROU単体よりもカカオの味を、後半には爽やかさと酸味を相対的に強く感じることが出来ます。
うれしいことに、飲み進めていくうちに、トッピングされたココアがハート型になってくれました。
さいごに
ベトナムコーヒーとはまた違った、それでもベトナムでしか体験の出来ない味を試してみたくなったら、MAISON MAROUをお薦めします。コーヒーと共に過ごすゆったりとした時間の中で、コンデンスミルクとは異なる味と雰囲気が欲しくなったら、MAISON MAROUを訪れてみて下さい。
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