誰かが言っていました。上質な菓子の理由は、上質な材料にある、と。
原宿コロンバン
1924年、原宿で創業したコロンバンの「バタークリームロール」は、まさにそれであるといえます。渋谷区生まれの僕としては、原宿から動かず経営されている大先輩のように感じています。僕が語るにはおこがましいので、ぜひ公式ページをご覧になってください。
あの原宿で、ミツバチを育てたりもしているんですよ。
余談:原宿の今
原宿というと若者のファッションの発信地と言われていますが、元から原宿で育った人が発信している訳ではありません。原宿生まれなんて皆無でしょう。そんなメディアの話はさておき。大きなお店のすぐ裏にも住宅はあったりして、戦前から住んでいる方々も多くいらっしゃいます。それがここ30年、原宿の知名度に合わせて地価も上昇、固定資産税が払えず、泣く泣く財産を売却して原宿を離れる、ということが頻発している、という現状を併せ持っています。
もちろん、この事象は原宿だけではなく、世界中の似た都市でも起きています。
上質な菓子の理由は、上質な材料にある – バタークリームロール
閑話休題。
コロンバンのバタークリームロールは、見た目からも良き洋菓子の姿を美味しく感じます。
派手過ぎず、慎みを含み、特別感も感じられる。物はなくても満たされていた、と比喩される「古き良き昭和」を体験していなくても、それが伝わってきます。
1本からは、上記サイズで4ピース切り出すことが出来ます。
バタークリームロールの最大の特徴は、外側の柔らかさに包まれた、少し固めのまとまったバタークリーム。口に含んでも、スポンジ部分が崩れていく中で、最後まで芳醇なバターの香りを残すようになっています。このバタークリームを食べてしまうと、時々猛烈に食べたくなってしまいます。うん、このために日々ダイエットしている!!
上質な菓子の理由は、上質な材料にある。コロンバンのバタークリームロールは、その明らかな違いを感じ取ることが出来る洋菓子のうちの1つです。たまには、花を贈る代わりにバタークリームロールを。家族の空間に、花よりも優しい素敵な時間をくれるかもしれません。
コメント