物流や外資で働いている方はお馴染みかもしれません。中国税関のお話です。
目次
3C certificationとは
China Compulsory Certificate systemの略です。CCCと呼ばれたりもします。
名目上は、ざっくり言いますと日本で言うPSEマークのようなもの。中国へ輸入する際は準拠しましょう、みたいな感じです。ただし、その実態は違います。海外製品を輸入(特に販売目的で)使用する場合には、中国政府に申請し、その許可証(3C certification)と共に(=使わせてあげてもいいけれど、検閲を乱すようなものはダメ、OKでも申請料高いよ?あ、でも使いたいんだよね?)通関しないと輸入できません。
外資系あるある
外資系、特にアメリカ系外資の会社でよく起きるのがこの問題です。
- 一般的には、民間運送会社を使って、アメリカからは中国に直接輸入不可(中国はアメリカを敵国と見なしているため)
- アメリカから荷物が、(中国に送っておいてというメッセージ付きで)日本オフィスに国際便が届く
- 3C certificationが同梱されていない(アメリカ担当者が申請すら知らない)
そして、中国税関でサスペンドされてしまうのです。
回避策・解決策
上の「あるある」になった以上、回避策はありません。もし、中国オフィススタッフが優秀で、輸入に関する膨大な書類申請をしてくれ、かつ税関の気まぐれで輸入OKになった場合は、本当に例外です。しかも、ITにおいては、暗号化されている機器の場合、3C cetificationなしでは、不可能(に近い)です。
正しい手順
このプロセス、全てで2-3ヶ月間見ておく方が無難です。もっとかもしれません。
- アメリカから送る前に、送りたい商品の3C certificationをベンダーに依頼
- ベンダーから受け取った3C certificationを同梱して、第三国(輸入可能な国)へ送付
- 第三国から、3C certificationを含めた通関書類を用意し、運送会社に依頼
- 通関中、中国オフィス担当者に緊急時連絡先、及び対応を依頼
- (通関で勝手に監視装置等を埋め込まれていなければ)無事到着
中国は、ある意味オススメです。冒険を忘れた大人たちには刺激的なワンダーランド。予期しないことはいっぱい起こります。
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