終章・それから:チャチャ丸といた16年間

Diary
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それから

チャチャ丸が亡くなってから、何も考えられず、止めることも出来ず、しばらくの間は泣いていました。ですが、徐々に溢れてくる体液を見ていると、綺麗にしてあげなければいけないと思い、身体を拭ってあげることにしました。

 

その間に、少しだけ冷静になることが出来ました。

 

このあと、どうすれば良いんだろう・・・・

 

ペットを亡くした方々の話はたくさん聞いてきたけれど、そのあとのことが全くわかっていませんでした。きっと人間同様、亡くなったとにするべきたくさんのことが存在するだろうと感じ、調べることにしました。

 

冷却処理

チャチャ丸が亡くなった季節がということもあり、人間も犬も同じくして、やらなければならないことがあることを知りました。なにより冷却処理をしなければ、遺体の損傷が早くなり、火葬までに虫が湧いてしまったりするということでした。

 

急いで冷凍庫にあるありったけの保冷剤を持ってきて、綺麗にしたチャチャ丸の遺体を冷却し始めました。クーラーも出来るだけ強めにして、低い温度に保ち始めました。

 

火葬

夏場ということもあり、遺体の冷却処理をしたとしても損傷を防ぐため、1〜2日以内には火葬をした方が良いということがわかりました。出来るだけそばにいてあげたかったですが、だからといってチャチャ丸にはそのままの姿で旅立って欲しかったので、自宅に来て頂いて火葬してくれる業者を探しました。

 

電話で予約をする際、言葉にならず、時間がかかってしまいました。ですが、飼うということであれば、最後までしっかり見送る、そのすべてを最後までやり遂げなければ、共に過ごしたとは言えない、と自分を奮い立たせて、予約しました。

 

葬儀と火葬は、翌日午前10時になりました。

 

寝ずの番

一緒に過ごす最後の夜、朝までそばにいることにしました。犬の十戒だけでなく、チャチャ丸が旅立つその日には僕もギターでおくってあげたい、そんな考えを持っていました。

 

ですが、実際にはそんな余裕はありませんでしたし、僕の手の中で看取れたことの方が幸せでした。だから、今宵は君のために弾くよ、チャチャ丸。

 

そう思って、しばらく弾き続けました。

 

そのあと、キンキンに冷えた部屋の中、僕はキャンプ用の寝袋に包まり、チャチャ丸の横に寝転がりました。

 

16年間起きたこと、たくさん話しかけました。

 

あんなことあったね、こんなことあったね。

到らぬ飼い主だったかもしれないけれど、ありがとうね。

 

目を閉じたチャチャ丸に伝える感謝も、楽しかったことも、きっとチャチャ丸にしたら怒っていたことも、哀しかったことも、苦しかったことも、話し続けても話が尽きることはありませんでした。

 

ペットを飼う宿命だとは思っていても、16年のお別れをあと12時間という制限時間でお別れするのは、土台無理な話だと思っていました。

 

だから、この先もチャチャ丸を思い出して、泣きたくなるときがあったらたくさん泣くけれど悲しまないでね、と伝えました。

 

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お別れの日

翌日になっても、チャチャ丸が旅立ってから24時間も経過していません。どんどんと近づくチャチャ丸とのお別れの時間、でも、寝ずの番をしていた中で、たくさん話しかけ、たくさん泣いたおかげで、ほんの気休め程度でしたが、楽になりました。

 

火葬業者が到着し、葬儀を執り行いました。

 

骨を拾いました。

その中で、業者の方が、火葬の際、ある程度どういった病気を抱えていたかがわかるということで、教えて下さいました。

 

きっと、このワンちゃんは、最後相当の介護をされたのではないですか?

血液の滞留が全身に見えるので、心臓疾患や内臓疾患もあっただろうと推察します。脳血管からも症状があっただろうことから相当辛かっただろうとも思われます。

 

にも関わらず、症状や年齢、小型犬という状況にもかかわらずしっかりと骨が残っていますので、健康に寿命を全うされたのではないでしょうか。

 

幸せだったと思いますよ。

 

僕は大した介護なんてしていません。その前にチャチャ丸は去ってしまう、僕を気遣ってくれる、そういう性格でした。犬のクセに。

 

僕の介護なんてしないでいいからね

 

と言わんばかりに、夏の終わりがやってきたような気温の日に去っていくなんて、狙っているようにしか思えませんでした。最期、目を見つめてくれた優しい表情が浮かびます。

 

骨壷に納められたチャチャ丸を受け取り、葬儀をつつがなく終了しました。

 

おかえり、チャチャ丸。

 

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君がいない

葬儀を終え、お世話になった動物病院へ挨拶へ行ったあと、少し眠りにつきました。ベッドに上がろうとすれば、チャチャ丸が追いかけてくることを期待して振り返ってしまう自分がいました。

 

簡単にいえば、早くもペットロスでした。

16年間共に過ごしてきて、急に感覚が消えることはないだろうとは思っていましたが、あからさまに反応してしまうことに戸惑いました。

 

チャチャ丸のためのグッズが目に入るたびに、思い出してしまったり・・・

 

薬の時間になると、「忘れずにあげなきゃ」と身体が反応してしまったり・・・

 

階段を登るときに、チャチャ丸の特等席を見てしまったり・・・。

 

部屋を少しでも出るとき、「すぐ戻るよ」と声をかけて振り返ってもいないことに気がついたり・・・

 

階段に設置していた滑り止めが、もう必要なくなったことだったり・・・

 

仕事用デスクの足元にいない、ということに慣れなかったり・・・

 

「チャチャ丸がいたずらできてしまう高さに置いてあるゴミ箱には、食べ物関連のゴミは捨てない」(嗅ぎつけられて荒らされるから)という習慣はもう必要ない、ということだったり・・・

 

僕がお風呂に入っている頃に気配を感じて起き始める老犬生活だったので、洗面所につながるドアを開けっ放しに。そのドアから、ふと歩いて入ってきそうな幻影を見てしまったり・・・。

 

就寝時、上って付いてくるだろうチャチャ丸を振り返って探してしまったり・・・

 

僕に対して垂直(横向き)にベッドで横になるチャチャ丸がいなくなって、本来のクイーンサイズベッドの大きさを感じられるようになったり・・・(こんな感じで私の寝る場所を奪ってましたからね・・・)

 

夜中にチャムチャム、という水を飲む音の幻聴が聞こえたり・・・

 

Amazonから届くおすすめに犬のおやつが掲載されていたり・・・

 

いきなり目の前に現れ、「ちょっと!生きてるんだから火葬しないでほしいワン!危うく犬焼きになるところだったワン!」と言われる夢をみたり・・・

 

そんな日々を、チャチャ丸が天国に旅立ってから1週間とちょっとが経過した今、過ごしています。この手のひらを添えて看取ることができただけ、幸せだったと思います。49日もあり、まだまだきっとこれから先も、ふとした瞬間でチャチャ丸を思い出してしまうことも多くあると思います。

 

そんなときは、チャチャ丸と過ごした16年の間をたくさん思い出して、笑ったり、泣いたり、思いのままに過ごしていこうと思います。

 

16年間ありがとうね、チャチャ丸。

お疲れさま。

 

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さいごに

読んでくださった方々に、御礼申し上げます。

 

この記事は、チャチャ丸が亡くなった2日後、写真の整理を始めたときでした。チャチャ丸と過ごした16年間が思い出になるその前に、そのときに心に浮かぶ思いを出来るだけそのまま言葉にしておこうと思い、書き始めました。

 

そして、自分が思いの外、深いペットロスを感じていることがわかりました。そのままの言葉たちが、今一緒に生きている方々にいずれ、そして、これまで一緒に生きてきた方々にとって癒やしになったり、みなさんの経験に置き換えて、少しでも共感を得られたら幸いです。

 

チャチャ丸といた16年間、お読み頂き、ありがとうございました。

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