はじめに
先日、Go Toトラベルを活用し、河口湖へ行った際に星空も撮影しました。でも、素人カメラマンよろしく、見事に玉砕しました。

失敗の理由
単純に、広角レンズに頼りすぎたということでした。
広角レンズをマニュアルフォーカスで無限遠にすれば星空は綺麗に撮れる、と思っていたのです。
実際には、広角レンズをマニュアルフォーカスで無限遠にして、なおかつ星に焦点が合うように微調整しなければいけないということを知りませんでした。
でも、その失敗のおかげです。一大イベントであるこの日に間に合いました。
2020年11月17日、しし座流星群の来訪で流れ星を捉えることができるかもしれない!
良い機会を頂いたと理解し、早速準備しました。ですが、平日の深夜に公害の少ない場所まで移動し、夜通し撮り続けるのは難しい状況でした。
今回は都内でしし座流星群の撮影に挑戦してみよう!と決めました。
しし座流星群は、都内で撮影できるのか?
都内であれば、星空撮影で一番良いのは奥多摩方面等、公害が少ない場所だろうと思いました。ですが、今回はできるだけ都心に近い場所での撮影を行い、前回の失敗の克服、設定・撮影の練習もしたいと思いました。
選んだのはこちら、武蔵野の森公園です。
撮影場所:武蔵野の森公園
お恥ずかしながら、自宅からわずか5kmにこんな良い場所があることを知りませんでした。
夜間の入場も、問題ないようです。
バイク駐車場
すっかり写真を取り忘れてしまったのですが、以下の場所にバイク置き場がありました。
ちょうど上記の地図で武蔵野の森公園としてマークされている場所付近でカメラを設置しました。
巨大で、星空撮影の大敵である光害が少ないとはいえど、公園内にはたくさんの街灯がありました。
撮影準備
まずは撮影準備です。
マンフロット Elementトラベル三脚、加えて、先日九十九谷展望公園で思いっきりカメラを結露させてしまったので、レンズヒーターをモバイルバッテリーと共に使用開始しました。
- マンフロット Elementトラベル三脚
- レンズヒーター
- モバイルバッテリー
準備もバッチリになったところで、撮影を開始しました。
撮影開始
時刻は21時前。前述の通り、光害はやはりありました。
カメラの設定は感覚値で・・・
- 絞り値:2.8F 〜 5.6F
- シャッタースピード:1秒 〜 6秒
- ISO:3200
くらいにして撮り始めました。

この設定だと街灯を拾ってしまい、星が後退してしまいました。
都内での撮影は、設定の柔軟さに自らを適応させていく勉強になります。

撮影中は不安はありましたが、前回の失敗をくりかえさないよう、広角レンズをマニュアルフォーカスで無限遠にして、なおかつ星に焦点が合うように微調整して撮り続けました。
試行錯誤
ここで気が付きました。
短いシャッタースピードは、流れ星を捉える可能性を減らすことになる、と。
再度設定の調整をし続けました。

カメラの調整だけではなく、方角も間違えてる?と思いました。笑
南南東を向き、設定を以下に固定しました。
- 絞り値:2.8F
- シャッタースピード:6秒 or 8秒
- ISO:160
すると・・・

この写真だけホワイトバランスをオートにしたところ、良い感じになりました。
宇宙の深淵と共に、すばるや冬の大三角を捉えているようで、自己満足が高まります!
少しずつ周囲の闇も深くなってきた気がしました。
気分を変えて
ここで少し気分を変えて、北側を撮影しました。

StarWalk2有料版で確認したところ、北側ではもしかしたら、はくちょう座が撮れるかもしれない!と思い、向けてみましたがそんなに簡単ではありませんでした。笑
南南東側に戻りました。カメラの設定は間違っていなさそうなのであとは、シャッター開けっ放しの8秒間にしし座流星群のかけらが迷い込んでくれるのを待つのみでした。

DJやスケボーの練習が聞こえる中、ひたすらシャッターを押しては確認する作業を繰り返しました。夏の日の千本ノックに比べれば楽なもの、徐々に脳内で福耳の曲のリフレインが強くなってきました。
今宵、星のかけらをさがしにいこう〜♪
流れた!
22時半を過ぎたときでした。
夜空を眺めながらシャッターを開けた数秒後、光る一筋が!
カメラを向けていた方角的には写り込んでいるはずのこの一枚を最後とし、期待を込めて帰宅することにしました。
すっかり興奮してしまって、バイク駐車場の写真を撮り忘れました・・・。
しし座流星群、結果は!?
帰宅し、Macintoshで写りを確認しました。

捉えた!!
拡大写真
流れ星の箇所のみ、拡大してみました。

都内でも、しし座流星群の流れ星を1つ撮影することができました。
ほんの小さな、他愛もないショットだけれど、人生初の流れ星を自分の手で捉えられたことに感動し、大満足しました。
1999年、インターネットもまだ普及していなかった頃、しし座流星群を見に、夜通し多摩川のほとりで過ごした日を思い出しました。
さいごに
新型コロナウィルス禍、秋から冬にかけ、寒さが厳しさを増していく中でも、ひとすじの光が希望のように心を輝かせてくれました。人はいつだって、星を想い、星に憧れ、星の下で生きてきました。きっとこの先もうまくやっていける、そんな気にさせてくれる力を秘めていると思います。
暗然とした世界が広がっていますが、ときには夜空を眺めてください。きっと未来へのかけらを見つけられますよ。
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