[季節限定]春の工藝菓 桃きらら – 京菓匠 鶴屋吉信

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京菓匠 鶴屋吉信

1803年に京都で創業した老舗和菓子屋です。京都に本店を置きますが、全国どこでも見つけられる名店です。

 

銘菓に、僕の大好きな京観世があります。季節ごとに変わる京観世は特に、栗京観世がおすすめです。ただ、京観世は小麦を含む菓子になるので、いずれ別記事で書きたいと思います。

 

鶴屋吉信家訓

公式ウェブサイトにもありますが、鶴屋吉信の家訓として、以下のように書かれています。

鶴屋吉信には、代々伝えられております家訓があり、その中に「ヨキモノヲツクル為ニ材料、手間ヒマヲ惜シマヌ事」 という一条がございます。おいしい菓子をつくるための戒めであり、哲学であります。

 

この言葉通り、鶴屋吉信の和菓子を頂く度に、惜しまぬことの積み上げによって継承される伝統の価値を改めて感じます。

 

桃きらら

春直前のこの時期というのは、どうしても限定商品が多くなってしまいますね。鶴屋吉信は、春の工藝菓として1月からそれぞれ約1ヶ月ごとに「梅にほふ」「桃きらら」「花はらり」の3姉妹を販売しています。(「梅にほふ」のみ、小麦を含んでいます。

 

そして、この桃きらら(1棹1,188円)は桃の節供に合わせて2月上旬~3月上旬頃に販売される羊羹なのです。

 

見て美味しい春

京菓匠という名の通り、包装を解いたただけで美味しいのです。

 

横からも見たくなりますよね。

 

3層になっている最上段の寒天に閉じ込められた桃の花、上から、横から、斜めからと、異なる表情を眺めているだけで時が過ぎていきます。

 

切り分けても

その美しさは、一切れになっても変わりません。

 

和菓子のアクアリウム状態。

 

そして味は・・・。

寒天と羊羹の食感はしっかりとしていて、まだ寒さ残る季節のよう。そして、象られた桃の花の羊羹から、きらやかに桃園の香りがはんなりとくすぐります。伝統の重さと、上品さの本質、まさに工藝菓です。

 

まとめ

2月末から3月末にかけては、たくさんの季節限定菓が発売されます。その中でも、春の工藝菓「梅にほふ」「桃きらら」「花はらり」は、季節を謳う和菓子の3部作です。残りわずかの寒さの季節を、この工芸菓と過ごしてみてはいかがでしょうか。

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