銀座 鹿乃子
昭和21年、甘味店鹿乃子として創業し、平成2年以来、現在の本店の場所に銀座 鹿乃子は鹿乃子専門店として営業を続けています。鹿乃子専門店ではありますが、大福等の和菓子も販売しており、2階はあんみつやおしるこ等を提供している和室喫茶として営業しています。
場所
〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目7−19
銀座の時計台からも近い、すずらん通りのゲートを入ってすぐにあります。
鹿乃子のかのこ
鹿乃子専門店というだけあって、品揃えは随一、5種類の異なる豆を使用した鹿乃子が常時用意されています。ネーミングは、見れば見るほどゲシュタルト崩壊しそうな「銀座 鹿乃子のかのこ」。
一口の鹿乃子「姫かのこ」や季節限定ではまた異なる豆を使用した鹿乃子が登場しますが、鹿乃子の基本はこの5種類で、全ての「鹿乃子のかのこ」には栗が入っている、いわゆる栗鹿の子です。
この5種類の鹿乃子の中で、僕が銀座 鹿乃子でいつも買ってしまう鹿乃子は「鹿乃子のかのこ – 京豆」、「鹿乃子のかのこ – 黄金えんどう」、「鹿乃子のかのこ – とら豆」です。
鹿乃子のかのこ – 京豆
「鹿乃子のかのこ」の中で、一番のお気に入りはこの京豆です。
何がお気に入りかというと、栗が入っている栗鹿の子であると、「栗」が主役となりがちですが、「鹿乃子のかのこ – 京豆」の京豆はまるで、「栗」はほっくりと煮られているのに対し、京豆はじっくり煮込まれた栗のように甘露となっています。まるでどの場所を頂いても栗のような、でも京豆の香りも残しつつといった上品な甘さをたっぷり味わえる逸品に仕上がっているのです。
鹿乃子のかのこ – 黄金えんどう
「鹿乃子のかのこ」に限らず、黄金えんどうを使っている和菓子はあまりないのではないでしょうか。
まさに文字通り、若干黄色がかっている黄金えんどう豆と栗の鹿乃子です。これは白豆とは異なり、えんどう豆のとしての若干の青臭さも感じられるほどの匂いを残し、食感も味もしっかりと感じられます。それでも上品に仕上がっていることに変わりはないのですが、5種類の中でも一番の変化球であり、唯我独尊、他では感じることは出来ない逸品です。
鹿乃子のかのこ – とら豆
最後に登場するのは、とら豆です。
煮豆の王様と呼ばれるとら豆をたっぷり使用した「鹿乃子のかのこ – とら豆」では京豆とは全く逆に、ほっくりとした、しかししっかりととら豆の皮の食感までも残して炊き上げられている鹿乃子を味わうことが出来ます。さすが、煮豆の王様です。
まとめ
鹿乃子、というと栗の名産地でよく見られたり、はたまた和菓子として小さめに作られることが多い和菓子の代表格です。そんな中、小豆以外の組み合わせも用意し、たっぷり贅沢味わうことができる「鹿乃子のかのこ」。鹿乃子の追求をし続けている専門店の「鹿乃子のかのこ」、銀座土産としていかがでしょうか。
コメント