「PDCAと、OODAと、心強さと」ってタイトルにしようと思ったのですが、ウザいのでやめました。小室ファミリー世代です。察して、鼻で笑ってください。
PDCAを聞くたび、まだPDCAとか言ってる・・・という結論になることが90%近くで、残念な思いをしていましたので、この記事を書くことにしました。ただし、基本理論をベースにした、個人的偏見たっぷりの内容ですのであしからず。
PDCAとは?
Plan-Do-Check-Actという4つのステータスにより構成される「PDCAサイクル」は、業務を論理的に進めていくには基礎的・初歩的にわかりやすい理想論です。基礎的な理解は、以下の書籍だと楽しく読めますよ。
PDCAプロフェッショナル―トヨタの現場×マッキンゼーの企画=最強の実践力
PDCAの現実
しかし、いざ実際導入をしてみると、色々な問題点が浮き上がってきます。全ての企業が、そこで働く人が優良ではないからです。
PDCAで組織活動を進めた場合、そのボトルネックが属人的、つまり「誰か」になってしまいます。時間がたっぷりあれば良いのですが、それ故理想論となってしまいます。それは「誰か」に関する、性善説に基づいた問題があります。
- 「誰か」にタスクが集中しすぎている
- 「誰か」の背後に「誰か」がいて、その背後に「誰か」が(略)・・・
- 「誰か」の役割が確立していない
本来であれば、役割分担、均一量という原則がありますが、そうも行かないのが組織という実態。人間ですから。それに、人を問題としてしまうとそれこそ論理が破たんしてしまいます。ただ、改善するべきポイントはわかってきたのです。この時代の流れの中、取って代わったのがOODAです。
OODAとは?
Observe-Orient-Decide-Actにより構成される、アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐によって提唱された意思決定理論のことです。
PDCAサイクルは1991年の湾岸戦争で限界を迎え、前述のジョン・ボイド大佐によって歴史が変わりました。「戦略決定から動く長期戦」から、「情報取得からの機動戦」へ。いかに、最新の情報を早く得て、可変対応できるかがカギとなる時代の幕開けでした。詳しい説明は以下の書籍をどうぞ。
アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方: 一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術 (知的生きかた文庫)
OODA問題点の可能性
もちろん、OODAにも問題が起きる可能性あります。
- ほぼPDCAと同じく属人的になること
- Decide出来るだけの情報を全員が持ち合わせること
- 決定をする組織構成が独裁された場合における暴走の懸念
スピード勝負ともいえる、意思決定までの時間短縮で起きる弊害の可能性、そして、間違えた時の切り戻しが出来る組織作りが必須になります。これは、高度に業務を理解している人でのみ、構成することが出来ます。従って、属人度が増してしまいます。これは、本来属人度を減らすことも必要だと問題提起しておきながら、実は矛盾した結果に陥ります。
だから、人が大切
企業運営は情報戦で、いかに情報を先取し、組織に反映してビジネスをドライブさせるかが、勝利のカギとなります。今後、この時代の流れはAI、ディープラーニングを以ってして加速することは間違いありません。だからこそ、個々に高い技能が求められ、そしてそれに見合う報酬を受け取ることの出来る人のみが生き残ると信じています。
ITがリーダーとなる
システムの設定だけしていれば良い時代は既に終わっています。ITこそ、この情報戦でいかに企業に価値ある情報を選別し、届けられるかを担う主翼になると信じています。またこれまでの業務での私の仕事もこの信念に沿ってきました。ITから企業をリードできる人、そんな人と仕事がしたいです。
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