さいしょに
Go Toトラベルで岡山途中下車をしたときのことです。
新型コロナウィルス禍で近隣の和菓子屋さん訪問すら出来ず、すっかり感覚が鈍っていました。レンタカー返却後、新幹線で帰路につく前にふと見上げると、そこには日々頂いている 宗家 源 吉兆庵の本店がある場所ではありませんか!
宗家 源 吉兆庵 本店
岡山に本店を構える和菓子店です。戦後に個人で始まった和菓子屋さんが、今やロサンゼルス、ニューヨーク、シンガポールにも支店を持つ国際企業になっています。
古来、「果子」と書かれていた菓子、原点である果実本来の姿・形・味わいを活かした和菓子を販売されている、僕の大好きな和菓子屋さんです。
大きな幹線道路を挟んで、正面からも撮影いたしました。
その時です。
宗家 源 吉兆庵のラッピング広告を施した路線バスが本店の前を通りました。
タイミングが重なるというのは、何かしらの運命を感じますよね。
宗家 源 吉兆庵の和菓子、やっぱり大好きです。
本当はツーリングの立ち寄り場所としても計画していた場所、満を持して本店に潜入しました。
吉兆庵美術館
入口奥に見えたのが、吉兆庵美術館。
入場したかったのですが、40分後の新幹線に乗車せねばなりませんでした。
鎌倉店にも吉兆庵美術館が併設されているそうなので、そちらで我慢します。
せっかく本店まで来たのですから、ここでしか買えないものを探しました。
すると・・・
源 吉兆庵のあんぱん
なんと、宗家 源 吉兆庵があんぱんに触手を伸ばしていました。
しかしながら、銀座店、鎌倉店等の旗艦店でも販売しているとのこと。
新型コロナウィルス禍はよろしくないですね。和菓子の情報も滞ってしまいます。
本店限定・清水白桃しぐれ
店員さんに相談したところ、岡山の本店にお越しいただいたのであれば、ぜひ限定商品を!とご紹介頂いたのがこちら。清水白桃しぐれ。
清水白桃しぐれは、1つ260円(税込)でした。
2週間ほど前に購入後、帰宅してからしばらく忙しくしていたので食べられず、昨晩ようやくいただくことが出来ました。
しぐれ、それは表面の亀裂が時雨(しぐれ)の空に似ていることに由来する和菓子です。
シンプルがゆえ、難易度が高くなる和菓子でもあります。
はたしてどんなもんかな?くらいに思っていました。
頂いたあと、徐々に増してくる白桃の味。
白桃を超えてやってくるのは、まさか!
皮付きの香りを強く放つ、完熟で新鮮な桃の香り!
ありえるのか?
和菓子で、皮付きの桃を再現できることなど、ありえるのか!?
清水白桃?
岡山本店なのに静岡を感じさせる名称の白桃?
出来れば小麦粉を使っていない、グルテンフリーの和菓子が良いなぁ・・・。
オススメ頂いたにもかかわらず、天の邪鬼な思いを抱いた、あのときの私を叱りたくなりました。
調べてみたところ、清水白桃は桃の女王と称される岡山の名産なのですね。
今年一番の感動をくれた和菓子でした。
桃の女王に平伏いたします!
さいごに
新型コロナウィルス禍で移動が後ろ向きになりがちな時柄ですが、一方で移動することで得られる情報や感覚は代えがたいことがよくわかりました。同時に、岡山の名産、桃の女王・清水白桃を知ることも出来ませんでした。
岡山訪問の際には、ぜひ宗家 源 吉兆庵 本店限定清水白桃しぐれをお試しください。その香りに、あなたも平伏することでしょう。
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